お子さまが上手に歯科診療を受けられない理由はいくつかあります。
その一つに「保護者の方の声掛け」があります。
少しでもお子さんが歯科が嫌いになったり泣いたりしなくて良いように、保護者の方にご協力をお願いしています。
気を付けていただきたい保護者の方の声掛けについて
保護者の方のお子さまへの声掛け次第で、歯科スタッフとお子さまの信頼関係が強まることもあれば、なくなることもあります。
●お子さまと歯科医師・歯科スタッフが信頼関係を築くとできること
「20秒だけ頑張ろうね。必ず20数えたら終わるからね」
という歯科スタッフからの声かけをお子さまが信じることができるようになります。
●お子さまとクリニックの信頼関係が築けないと…
- ユニットに座ってから泣き続けて口をあけてくれない
- 待合室から診療室に行くまでに泣き続けて、診療室に行ってくれない
- 自宅からクリニックまでぐずって来られない
- 治療ができないと
ということに繋がります。
保護者の方が優しい気持ちでかけた声かけが、お子さまから見ると「嘘」になってしまうことがあります。
お子さまと歯科医師・歯科スタッフの信頼関係をつくる妨げとなってしまうことがありますので、下記のような声かけにご注意ください。
<避けていただきたい声掛け>
歯科医師と打ち合わせなしに「今日は注射は無いよ」と約束してしまう。
→注射が必要な処置であった場合、お子さまから見ると「嘘をつかれた」ことになってしまいます。
「痛くないよ」「見るだけだよ」「何もしないよ」と声をかけてしまう
→少しでも痛いと感じたり、見る以外のことをするとき、お子さまから見ると「嘘」になります。
診療後はお子さんをたくさんほめてあげてください
どんなに泣いてしまうことになっても、治療を受けたらお子さまをほめてあげてください
どんなに泣いてしまったとしても、お子さま本人なりに治療に向き合い頑張ったのですから、ご自宅でもしっかりほめてあげてください。
また、治療まではできなくても、
- 「ユニットの椅子に座れた」
- 「治療台で寝ころがれた」
- 「お口を開けて見せることができた」。
など、出来たことをほめてあげてください
保護者の方からほめられることで、お子さまは治療を頑張れた、できたという達成感と自信を持つことができます。
頑張ったらほめられるという体験を繰り返すことで、よりスムーズに治療を受けることができるようになります。
ご協力をお願い申し上げます。